ほぼ大学受験する人がいない通信制高校から予備校や塾に通わず大学受験(2011年3月~2013年2月)
合格校
学習院大学 経済学部 経済学科
青山学院大学 法学部 法学科
法政大学 文学部 地理学科
法政大学 現代福祉学部 臨床心理学科
選択科目のみ得点調整、成績標準化する場合
最初に選択科目のみ得点調整、成績標準化する場合を見ていきましょう。
上記の試験ではAさんとBさんは英語と国語の得点は同じ70点ですが、選択科目の得点がAさん40点、Bさん70点で合計得点はBさんが210点で高くなっています。
しかし、以下のようになっていたらどうでしょうか。
Aさんは選択科目が数学で平均点30点のところ40点、Bさんは選択科目が日本史で平均点70点のところ70点を獲得しています。
平均点30点の数学と平均点70点の日本史の試験の難易度が同じとは言えませんし、40点を獲得して平均点の30点を超えているAさんより平均点と同じ70点しか獲得していないBさんの方が多く得点したことになるのは不公平と言わざるを得ません。
この不公平を是正するために選択科目の得点調整、成績標準化を行います。
具体的な得点調整、成績標準化の計算方法は各大学や試験によって計算方法は異なると考えられますが、関西大学が以下のような計算方法を公開しています。
参照URL:https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/change/
先ほどのAさんとBさんの試験結果を上記の式で計算していきます。
満点を100点、中央点は平均点に置き換えて計算します。
Aさん (70-70)÷(100-70)×50+50=50
Bさん (40-30)÷(100-30)×50+50=57.14
Aさんの得点が50点に、Bさんの得点が57.14点になったことで選択科目間の難易度差の不公平が解消されて平均点と同じ得点だったAさんより平均点を超えたBさんの得点の方が高くなりました。
このように選択科目間の難易度差による不公平を解消するために得点調整、成績標準化を行います。
スポンサーリンク
全科目を得点調整、成績標準化する場合
続いて全科目を得点調整、成績標準化する場合を見ていきましょう。
Cさんは合計得点180点で、Dさんは合計得点190点なので、合計得点ではDさんの方が上回っています。
しかし、Cさんは全科目60点で満遍なく得点していますが、Dさんは国語と選択科目で荒稼ぎして英語は10点しか取れてとれておらず、かなり極端な点のとり方をしています。
大学側からするとこのように2科目極端に得点できて1科目だけ極端に得点できない受験生より満遍なくある程度得点できる受験生を合格させたいはずです。
このように極端に得点をとれていない科目がある受験生をなるべく合格させないようにするために全科目得点調整、成績標準化を行います。
満点を100点、中央点は平均点に置き換えて全科目の平均点を30点として関西大学が公開している以下の式で計算します。
参照URL:https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/admission/change/
Cさんの全科目
(60-30)÷(100-30)×50+50=71.42
合計得点214.26
Dさんの英語
50÷30×10=16.66
Dさんの国語と選択科目
(90-30)÷(100-30)×50+50=92.85
合計得点202.33
素点ではCさんの合計得点が180点で、Dさんが190点だったので、Dさんの方が高得点でしたが、得点調整後の得点ではCさんの合計得点が214.26点、Dさん202.33点になってCさんの合計得点の方が高くなりました。
これで2科目で極端に得点しているDさんよりも3科目満遍なく得点しているCさんの得点の方が高くなりました。
スポンサーリンク
得点調整、成績標準化を踏まえてどのくらい得点すれば合格できるのか
得点調整、成績標準化が行われることを前提として、合格するためには公開されている合格最低点+10%の得点をとっておきたいところです。
また、全科目得点調整、成績標準化される可能性も考えると苦手科目でも中央点もしくは平均点はとっておくと安全です。
スポンサーリンク